夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

ブログ閉店のお知らせ

2010年4月21日からスタートしたこのブログも来月で丸四年になります。

できればこのまま続けたかったのですが、いろいろ思うところありまして、二月末日をもちまして閉めることとしました。

コメントが少ないからではありません(笑)
これ以上気持ちが続けられないのです。

お顔の見える方、見えない方で毎日平均20名ほどの方にご覧いただいておりました。
おそらく人生で一番しんどい時を記録に残してきたと思います。

しんどくて長い長い文章をずっと読んで下さった方、またコメントで励まして下さった方々には心より感謝しております。
ありがとうございました。

すでに写真と短い文章だけの新しいブログも開設しました。
そちらでまたお目にかかるかもしれません。

最後になりましたが、拙いブログに長い間お付き合いくださいました皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。


弥生三月お雛様の日の空
d0154508_13103220.jpg

なおこのブログはしばらく見える設定にしております。
もしよろしければ、ブログ開店の頃のものを少しご覧ください。
自分で言うのもなんですが、結構面白い(笑)
私は文章を書くのが好きなんだとあらためて思いました。
[PR]
# by delicayumama | 2014-03-03 12:54

二月病

好きでやってることとは言え、毎日ネタを拾うの文章を書くの、結構大変です。
短いタイトルでさえ頭を使いますが、今は何でも検索の時代、おかげで新しい言葉も知ることができます。
二月病とはバレンタインデーに伴うストレスからくる精神症状のことを言うそうです。
私には関係ありませんが。

昔から商売はニッパチが暇だと言い、二月と八月のことですが、この二月は見事に当たりました。
日にちも短いのでひと月の売り上げも少ないのは仕方ないとしても、暑さ寒さも影響するということでしょうか。

そんな二月も今日で終わり。
ほんとにあっという間に終わる感じです。
今週は何とかボウズにならずに終わりそうですが、毎日二組が続いています。
一番辛いのは、こんな時のヘビースモーカーさんとトイレを汚すお客さんです。

煙草も吸うなら綺麗に吸ってほしいもの。
灰はあちこち落とすわ、ちゃんと消さないわ。
帰られたあとの空気の入れ替えが大変。

たった一人のお客さんが最後の最後にトイレを使い、汚し放題では泣きたくもなります。
よく思うのは、トイレを汚す人って自宅ではどうなんだろうということ。
奥さんには叱られないのかしら。

そうかと思えば、トイレから出てくる時にさり気なくチェックしている方もおられます。
その人だけでなく、会ったことのない奥様までが素敵に思えます。
人の振り見て我がふり直さねば。

ああ愚痴ばっかりの二月です。
私の二月病の症状です。
三月は厨房より愛をこめて書きたいものですが、ブログは閉鎖するかもしれません。

今日のまかない
鮭塩焼き、蓮根きんぴら、ちくわと胡瓜のサラダ、長芋とろろ、とろろ昆布の吸い物
残り物の大整理
d0154508_15442979.jpg

[PR]
# by delicayumama | 2014-02-28 15:44 | Invité(お客様)

お国柄?

現在マンション建設中のお隣は昔ビジネスホテルだった。
海外のホテル検索サイトにも載っていたようで外国人の宿泊客も多かった。

そんな人がホテルのフロントで「近くで軽く飲める店はないか?」と聞くと、うちの店を紹介してくれた時期があり、いろんな国の方が来られた。

また近くにアメリカ総領事館があり、あるアメリカ人の女性が気に入ってくれて時々来ていた。
菜食主義でさぬきの醤油豆をあてにマスターの作るマティーニがパーフェクトだと言ってくださっていたが、ここ二年ほど顔を見ないのでお国に帰ったのだろうと思う。
何年も日本にいたのに最後の最後までほとんど日本語を喋らなかった。

うちの古株のお客さんで近隣の大国へ行ったり来たりの仕事をしておられる方が、一年少し前からあちらの男性を一人雇われて、その人が日本に来るとうちに寄ってくださる。
とは言ってもまだ十回もお会いしてないし意思の疎通があるほどは親しくない。
日本語は達者だが至るところで生活習慣の違いを感じるのだ。

昨日の昼前、店に来たら留守番電話のお知らせが点滅していた。
「あのー、マスタテと言いますが、良ければ電話ください。080◯◯××△△です。」
マスターと二人頭を捻った。
「マスタテさん」と言うお客さんはいないし心当たりがない。
間違い電話かと言いかけた時にマスターがある人を思いついた。
言葉に訛りがあったのだ。
その番号に電話するとやはり前出の男性だった。

お国に帰るのに日本のウイスキーを頼まれたと言い、マスターに何とかならないかと言う。
うちにあるものではない。買いに行くしかない。

マスターがすぐに買い物に出たあと、また電話があり「段ボール箱も要る」と言う。
うちを何屋だと思ってるんだと腹が立ったが、その時は言わなかった。
夜に取りに行くからと言い彼は電話を切った。

ウイスキーはレシート通りのお金をもらうだけ、儲かる訳ではない。
段ボール箱もまたマスターが段取りして待っていた。
そこまでは良かった。

夜にやってきたその人。
段ボール箱にウイスキーを入れて蓋をするのにガムテープはないかと言う。
たいていの物はある。
マスターがガムテープを千切って蓋をしてやると「帰ってまた荷造りするので、そのガムテープくれ」と言う。
これをあげるとうちのがなくなるとマスターが言うと、明日買いに行けばいいと言う。
私の堪忍袋の尾が切れた。

自分が昼間にそれくらいの準備をすればいい。
何から何まで人をあてにするな!
ガムテープくれとはなんと言う言い草だ!

その人反論する。
「他に頼むところないんや。
なんでそんなにきついこと言う?俺に優しくしてくれよ。ママ嫌いや!」
なんで私があんたに優しくせないかんの!
嫌いで結構!
子供の喧嘩か。
ヤツは段ボール箱を下げて帰って行った。
それとて持ちやすいように大きな袋に入れて紐を掛けてやったのだ。

今度来たら教えてやらねば。
人にものを頼む時、人の何かが欲しいとき。
「すみません。荷造りにガムテープが要るのですが、買い忘れました。
これわけてもらえませんか?」
そう言われれば
「あらそう。なら持って帰って。お金なんかいいから。」
きっと私ならそう言うはず。

今日のまかない
朝から雨が降ったり止んだり。
気温は高めだけどラーメン。
なかなか歩きに出られない。
d0154508_15444196.jpg

[PR]
# by delicayumama | 2014-02-27 15:44 | Invité(お客様)

ねねちゃん逝く

月曜日のこと。
もうボウズかと思っていた遅い時間にヘビースモーカーのOさん一人でご来店。

「土曜日にね、うちの子供が死んじゃってね。」
何と相槌を打てば良いか考えてるうちに
「うちのワンちゃん。」とおっしゃった。

もともとはOさんのご自宅で飼っていたそうだが、奥様が亡くなられたあとは娘さんの家で暮らしていたそうで、ここ数年は耳も聞こえず目も見えず寝ていることが多かったそうだ。
十四歳、名はねねちゃん、マルチーズ。

亡くなったのは土曜日、二月二十二日午後二時だった。
娘さんの膝の上で息を引き取り、直前には何かを喋ったと犬語のわかる娘さんがそう言ったそうだ。
ねねちゃんは幸せだったのではないかと思う。

世の中にはいろんな商売があるが、飲み屋ほど個人の家庭の事情や思いを聞かされる商売はないのではないかと思う。
家族構成や今に至る道のりなどの話は聞けても、なかなか本音の部分は聞けないのではないか。

その理由の一つにはうちの店が暇であること。
もう一つはやはり酒の力だと思う。
しんどい話も多いが喜ばしい話も多い。
亡くなったお客さんも数人おられるし、近くにいても縁遠くなった人もいる。

いつか商売をやめてもっと年老いた頭で、その時私たちは一人か二人かもわからないけれど、商売で知り合った人々をどんな風に思い出すのだろう。
今から少し楽しみでもある。
そのときもし私が呆けていたら…
それはそれで楽しいかもしれない。

今日のまかない
チキンとカリフラワーのクリームシチュー、ほうれん草のおひたし、出し巻き卵
昨日、生まれて初めてカリフラワーを買いました。
ブロッコリーより高いのと食感があまり好きではないからです。
オットは昔から好きだと言ってたけど、昨日と今日と食べても私はやっぱり好きになれません。
d0154508_1543095.jpg

[PR]
# by delicayumama | 2014-02-26 15:42 | Invité(お客様)

帯に短し襷に長し

天気予報が暖かくなるというと体が緩むか気が緩むか、そんなつもりで動いていると「なんや、けっこう寒いやん」となる。
厨房は一階、床はコンクリート打ちっぱなしで底冷えがするのだ。
まだまだストーブの前から離れられない。

使い捨てのマスクっていつからあるのだろう。
昔はガーゼのマイマスクを洗濯して繰り返し使っていたものだ。

正月にうっかりマスクをせずに新幹線に乗ってしまいインフルエンザなんかもらってしまったものだがら、出かけるときは使い捨てのマスクが欠かせない。
この時期は花粉も気になるのでピシッとマスクをしたいと思う。

うちの使い捨てマスクはオットがどこかから買ってくる。
それを普通に使っていたのだけど、先日帰省した時に母が買ったマスクを一枚使った。
「私、顔小さいから小さいの買ってきた」と母。
それが非常に使い心地が良かった。
安物ではないなと思った。

オットが買ってくるのは恐ろしく安い値段。
それだからかどうか使っている間ぶかぶかしてマスクが動く。
私が気持ち悪いと言うと小さめのを買って来てくれた。
d0154508_1547362.jpg

昨日はそれを始めて使った。
家を出る時に着けて店に来るまで一時間あまり、ずれずに快適だった。

夕方のまかないも終わり、こんな顔でも一応簡単にメイク直しをする。
鏡を見ると左の頬に長い太い皺。
皺?違う、マスクの紐の跡だ。
マスクを外して五時間経っても消えない跡?
一本だけだが、まるでドラえもんのヒゲだ。

困ったなあ。
ぶかぶかのマスクで辛抱するか、ドラえもんのヒゲは目をつむるか。
しばらく店に来るときはぶかぶかを、帰り道はヒゲにすることにしようと思う。

今日のまかない
秋刀魚の開き、ほうれん草のわさびマヨ、カリフラワーのカレー酢、揚げの味噌汁
横文字並べても地味なおかずだこと。
d0154508_1547494.jpg

[PR]
# by delicayumama | 2014-02-25 15:47 | Moi(私)