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夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

もうひとつの土曜日

もうひとつの土曜日_d0154508_7264983.jpg
H君が添乗しているツアー
二日目のメインイベントは
秋田の大曲花火大会です。
花火の競技会というのですから
それは見事な花火が見られることでしょう。

綺麗ですね。
数枚送ってくれたうちの一枚です。
この写真に添えられた
H君のコメントは
「なかなかいけてません」でした。

私が面白い写真をお願いしたので
それに対するお返事と思います。
彼はやっぱり真面目です^^;)


さて、昨日の夕方の出来事です。
開店早々に表の看板をチェックしに行ったマスターが
「ちょっと来て!」と私を呼びに来ました。
何事かと思って表に出てみると、あらあら可愛いお客さん!
二歳くらいの男の子、可愛い靴をはいて電車のかばんを持ったまま半泣き。

聞けば泣きながら一人で歩いていたので声をかけたと言う。
回りを見渡しても親らしき人は見当たらない。
「ママは?」と聞いても何も喋らない。
はて?どうしたもんか?交番に届けるか?なんて思っていると
遥か遠くから「ケイタ!」と呼ぶ女の人がいる。
50メートルも先の大通りから、離れていてもわかるくらいの派手な格好をした
その人は時々名前を呼ぶだけでそこから動く気配がない。

仕方ないので「ほら!ママいるよ!あっち行こう!」と促しても
「いや!」と言う。「一緒に行こう。おばちゃん抱っこしてあげようか?」と
手を伸ばすと「いやあ!」
オイオイ、キミはイヤしか言えないのかい?

しばらくしたらようやく女がこちらに向かってゆっくり歩き始めた。
それを見たケイタくんは半泣きで後ずさりしている。
たぶんダダをこねたのでほおって置けば後をついて来ると思ったのだろうが
私達が声をかけたばっかりに・・。

ケイタ君が放棄した電車のかばんを私が手渡しても
その母親らしき女は礼を言うどころかにこりともしない。
それどころか車道に出たケイタくんに私が「あぶない!」と言って
声をかけると「おまえなんかひかれたらいい!」と言い
オマケに「そうやってかまうから来ないんですよ。」とまで言った。

私はケイタ君が気になったけど、こんな馬鹿女と喋る気にもならず
そのまま黙って店に帰った。
先に帰っていたマスターにいきさつを話して二人で激怒した。
虐待でもしてるんじゃないか?恐い!

普通あんな小さな子が一人で歩いていたら誰でも声をかけるでしょう?
そんなこともしないようになったら、世の中おしまいですよ。
あんな親に生まれたケイタ君は可愛そうだ。
なにも言い返せなかった自分にも腹が立つ。

数分後、気になってそうっと表に出てみた。
何事もなかったかのような土曜日の夕暮れがあっただけ・・。
by delicayumama | 2010-08-29 07:59 | Invité(お客様)