九月
2012年 09月 01日
厨房のカレンダーです。
十六年間このダスキンのカレンダーを使い続けています。
空白が狭いですが、その日に来てくださったお客さんの名前、プライベートなこと、体調まで書き込みます。
過去のカレンダーもこちらに越してからのものは全部取ってあります。
昨日久しぶりに来られたイルカさんとキンキンさん。
周年の葉書ありがとうとおっしゃって、プレゼントは何か?何回来てもくれるか?なんて冗談交じりに。
キンキンさんはお仕事かボランティアかわかりませんが紙芝居をされます。
ご自分で絵も書いて紙芝居を作ります。
こう言っては失礼ですが、本人の外見も十分アニメチックなので声色を変えて紙芝居をされるとさぞ面白かろうと思います。
ただし子供には、です。
その紙芝居を来週の周年の催しとしてやろか?とキンキンさんが突然言い出しました。
お気持ちは有難いのですが、私は至ってまっすぐな人間なので、社交辞令としてもお願いしますなんて言えません。
マスターはそう言えばよかったのにと言いますが、本当に紙芝居を持って来られてからでは断りにくいです。
これは私の考えですが、夜お酒を飲みに来て誰が紙芝居を見たいと思うでしょうか。
いい年した大人がウイスキー片手に紙芝居に見入っているなんて聞いたことがありません。
何よりも私が思うのは、このお二人がまだうちの店に溶け込んでらっしゃらないということです。
年数も回数も浅いだけでなく、このお二人が来られる時はほとんど他にお客さんがいないのです。
おそらく、うちの客層を知らないと思うし空気もわかってないと思います。
もっと通ってくださいと言ってるわけではありません。
たぶん何回来られてもうちの空気には溶け込めない種類の人達ではないかと思います。
お二人は十二分に個性的で面白い方々です。
ここでも何回かネタになっていただきました。
でもね、でも紙芝居はねえ。
by delicayumama
| 2012-09-01 16:04
| Invité(お客様)