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夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

幸せになること

最近よく来てくれるカップルがバレンタインデーで丸一年だそうで昨日も来てくれていました。

この二人はうちで出会ったカップルではありません。
男の子のほうが古いお客さんの後輩で私たちとも何かと気が合うようで一人でも来てくれるようになりました。
そして一年前に彼女ができてからは二人で来てくれるようになり、私たちは若い二人をいつも嬉しく見守っています。

十六年も商売をしていると、うちで出会ったカップルも偶然か仕組んだことかは別にして何組かいます。
何組かは記憶は定かではありません。

風の噂に別れたとか結婚するとかしたとかは耳にしますが、何故か本人達が満足に挨拶には来ないほうが多いのです。
うちで出会って結婚して離婚した女の子は離婚後数年経ってから報告に来たケースはあります。

カップルになったと聞くのに来なくなった二人の話が耳に入るたびに私は不思議に思うことがあります。
二人がこれから一緒に歩んで行くうえで、知り合った場所とかは話題にならないのでしょうか。
あの時はこうだったねとか話したりしないのでしょうか。

私たちなりに二人の時間のために少しばかり気を使いました。
それを恩着せがましく言ってる訳でなく、うちの店が二人の思い出の場所ではないのかが不思議でならないのです。

ちょっと店に来てくれて結婚や出産や近況などを報告してくれることが商売冥利に尽きると思うのです。
うちのような店がお客さんの思い出の片隅にでもあって欲しいというのが私のささやかな望みです。

困った時にだけあれこれ相談してくるのにその後どうなったかを知らせてくれないカップルもいます。

そこまで考えて他人にばかり要求するのではなく自分はどうなんだと自問自答してみます。
確かに若い時はいろんな方のお世話になったのに満足に恩返しもせず不義理をして来ました。
でもある程度の年齢になるとそれではいけないと気付くし、不義理をしては幸せにはなれないとわかります。

人は一人では生きていけない。
いろんな人にお世話になって生きている。
感謝の気持ちは生きているうちに言葉にして伝えよう、誰にともなく自分にも言い聞かせて…
今回もたくさんの方にお世話になりました。
これからもお世話にになるし、誰かが困っていたら声を掛けてあげられる人間になりたいです。
これから結婚して子供を作ろうかという若い人達にもそんなふうに生きて欲しいと思うのですが難しいんですかね。
by delicayumama | 2013-02-15 15:59