夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

子供にかえる

昨日いらした先生と母の話をしていたら、人は年老いると赤ちゃんが成長する逆を辿るのかも知れないという話になった。
赤ちゃんが目がみえるようになり歯が生え歩くようになり走れるようになる。
その逆に年老いていくのか。

母を見ていると小さい子供を見ているようだとお話した。
歩き始めにはたいてい同じことを口にする。
「歩くときは足を開いて歩かなきゃ。モデル歩きは危ないからね。」
小柄で足も小さな母だがこんなに一歩が小さかったかと思う。

事故後は特に信号や車に気をつけているようで私にも右側を歩けと何度も言う。
でもどこの道路も同じだが端っこというのはガタガタなのだ。
溝や段差のある端っこをひょこひょこ歩かれるとひやひやする。
これは小さい子供が歩くのを見守るのと全く同じ。


いつも火曜日の早い時間に来るおじさまが月曜日の七時半くらいに店の扉をノックした。
扉を開けると「塩まいて〜」と仰った。
親戚の方のお葬式の帰りだった。

おじさまは少しお腹が空いてると言うので簡単なつまみを食べながら、他にお客さんもいなかったのでマスターと三人でお喋りしながら飲んでいると
「こういうのを食事と言うんや。一人で食べるのはエサや。」

おじさまは数年前に奥様を亡くされて大きなお家で一人暮らし。
私はすぐに母のことを思い出した。
テレビの対面の椅子に座り一人で食べている姿。
想像しても何が美味しかろうと思う。
枕元に置いた祖母の写真に最近は語りかけるとも言っていた。
でも慣れてもらうしかない。

そんなことを思うとオットと二人で食べる温かい食事は有難い。
たいそうなおかずがなくても二人なら美味しい。
でもいつか一人になるんだねえ。
どちらが残るかは神のみぞ知る。

★今日もまかないを二人で食べた
茄子入りカレー
大根と胡瓜のサラダ
温泉たまご
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by delicayumama | 2013-03-06 15:22 | Moi(私)