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夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

美人DAY

ダサいタイトル…
提案者はすうぱあまんさん。
田舎の土曜デーとか昔のボウリング場のレディースデーとかを思い出す。

不思議な日があるものだ。
昨日はアライさんが三組続いた。

一組目はカップル。
扉を開けて先に女性が「ここってバーですか?飲むだけでもいいですか?」って聞いた。
マスターがどうぞと言い二人は入り口に近い席に座った。
女性はどう見ても水商売にお勤めで男性はお客さんかと思ったが、会話の内容から女性の上司のような感じだった。
女性が昼間に働いている会社かもしれない。
二人とも感じの悪いタイプではなかった。

二組目は一人の女性。
一見しただけで個性的とわかった。
始めて来た店でカウンターの真ん中を陣取るのも私には不思議に思える。
ウイスキーをロックで飲み、煙草にはオイルライターで火を着けて吸った。
着ているものは地味だった。

一人なのでマスターがお酒の話や自分の話をしている。
そのうちに誰かからの紹介とか彼女が言い、その名前はうちのお客さんにいないとかの話になった。
彼女は隣りの店と間違えて入って来たのだ。

そんなに長い時間ではなかったが二杯も飲まなければ間違いに気付かなかったことになる。
店の雰囲気なんかも聞いてるだろうに、今だに時々間違える人がいる。
二杯分1300円をカードで支払って隣りの店に行った。

そんな二組が帰ってしばらく誰もいなかった。
ふとガラスの扉の向こうに動く人影二つ。
外から中を伺ったり表に吊るしてあるメニューを見たりしている。
女性が扉に手を掛けた。
常連さんはご存知だが、うちの扉の取っ手は硬い。
中からマスターが扉を開けた。

カップルの男性が「ビール一杯だけとかでも構いませんか?」
マスターがまたどうぞと言う。
昨日はよく聞かれる日だった。
一番奥の席を案内した。

会社の同僚、もしくは女性の方が先輩かも知れない。
本を貸したり借りたりしているようだった。
三十分いたかいないか、ほんとにビール一杯ずつで帰っていった。
二人で千円なり。
どこかで食事をした様子でもなかったので喫茶店代わりに入ったのかも知れない。

うちの店はチャージというものがない。
その分、ちょい飲みちょい使いの人には都合が良い。
しかし店的にはチャージがあるとないでは当たり前だが売り上げが違う。
でもずっとこれでやって来て、ここまで売り上げも悪くなった今更にチャージなんて貰いにくい。

それにしても、こんなに入りにくい店の重い扉を押してくれたアライさん達、また来てくださいね〜

今日のまかない
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by delicayumama | 2013-08-29 16:02 | Invité(お客様)