夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

ねねちゃん逝く

月曜日のこと。
もうボウズかと思っていた遅い時間にヘビースモーカーのOさん一人でご来店。

「土曜日にね、うちの子供が死んじゃってね。」
何と相槌を打てば良いか考えてるうちに
「うちのワンちゃん。」とおっしゃった。

もともとはOさんのご自宅で飼っていたそうだが、奥様が亡くなられたあとは娘さんの家で暮らしていたそうで、ここ数年は耳も聞こえず目も見えず寝ていることが多かったそうだ。
十四歳、名はねねちゃん、マルチーズ。

亡くなったのは土曜日、二月二十二日午後二時だった。
娘さんの膝の上で息を引き取り、直前には何かを喋ったと犬語のわかる娘さんがそう言ったそうだ。
ねねちゃんは幸せだったのではないかと思う。

世の中にはいろんな商売があるが、飲み屋ほど個人の家庭の事情や思いを聞かされる商売はないのではないかと思う。
家族構成や今に至る道のりなどの話は聞けても、なかなか本音の部分は聞けないのではないか。

その理由の一つにはうちの店が暇であること。
もう一つはやはり酒の力だと思う。
しんどい話も多いが喜ばしい話も多い。
亡くなったお客さんも数人おられるし、近くにいても縁遠くなった人もいる。

いつか商売をやめてもっと年老いた頭で、その時私たちは一人か二人かもわからないけれど、商売で知り合った人々をどんな風に思い出すのだろう。
今から少し楽しみでもある。
そのときもし私が呆けていたら…
それはそれで楽しいかもしれない。

今日のまかない
チキンとカリフラワーのクリームシチュー、ほうれん草のおひたし、出し巻き卵
昨日、生まれて初めてカリフラワーを買いました。
ブロッコリーより高いのと食感があまり好きではないからです。
オットは昔から好きだと言ってたけど、昨日と今日と食べても私はやっぱり好きになれません。
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by delicayumama | 2014-02-26 15:42 | Invité(お客様)