夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

お国柄?

現在マンション建設中のお隣は昔ビジネスホテルだった。
海外のホテル検索サイトにも載っていたようで外国人の宿泊客も多かった。

そんな人がホテルのフロントで「近くで軽く飲める店はないか?」と聞くと、うちの店を紹介してくれた時期があり、いろんな国の方が来られた。

また近くにアメリカ総領事館があり、あるアメリカ人の女性が気に入ってくれて時々来ていた。
菜食主義でさぬきの醤油豆をあてにマスターの作るマティーニがパーフェクトだと言ってくださっていたが、ここ二年ほど顔を見ないのでお国に帰ったのだろうと思う。
何年も日本にいたのに最後の最後までほとんど日本語を喋らなかった。

うちの古株のお客さんで近隣の大国へ行ったり来たりの仕事をしておられる方が、一年少し前からあちらの男性を一人雇われて、その人が日本に来るとうちに寄ってくださる。
とは言ってもまだ十回もお会いしてないし意思の疎通があるほどは親しくない。
日本語は達者だが至るところで生活習慣の違いを感じるのだ。

昨日の昼前、店に来たら留守番電話のお知らせが点滅していた。
「あのー、マスタテと言いますが、良ければ電話ください。080◯◯××△△です。」
マスターと二人頭を捻った。
「マスタテさん」と言うお客さんはいないし心当たりがない。
間違い電話かと言いかけた時にマスターがある人を思いついた。
言葉に訛りがあったのだ。
その番号に電話するとやはり前出の男性だった。

お国に帰るのに日本のウイスキーを頼まれたと言い、マスターに何とかならないかと言う。
うちにあるものではない。買いに行くしかない。

マスターがすぐに買い物に出たあと、また電話があり「段ボール箱も要る」と言う。
うちを何屋だと思ってるんだと腹が立ったが、その時は言わなかった。
夜に取りに行くからと言い彼は電話を切った。

ウイスキーはレシート通りのお金をもらうだけ、儲かる訳ではない。
段ボール箱もまたマスターが段取りして待っていた。
そこまでは良かった。

夜にやってきたその人。
段ボール箱にウイスキーを入れて蓋をするのにガムテープはないかと言う。
たいていの物はある。
マスターがガムテープを千切って蓋をしてやると「帰ってまた荷造りするので、そのガムテープくれ」と言う。
これをあげるとうちのがなくなるとマスターが言うと、明日買いに行けばいいと言う。
私の堪忍袋の尾が切れた。

自分が昼間にそれくらいの準備をすればいい。
何から何まで人をあてにするな!
ガムテープくれとはなんと言う言い草だ!

その人反論する。
「他に頼むところないんや。
なんでそんなにきついこと言う?俺に優しくしてくれよ。ママ嫌いや!」
なんで私があんたに優しくせないかんの!
嫌いで結構!
子供の喧嘩か。
ヤツは段ボール箱を下げて帰って行った。
それとて持ちやすいように大きな袋に入れて紐を掛けてやったのだ。

今度来たら教えてやらねば。
人にものを頼む時、人の何かが欲しいとき。
「すみません。荷造りにガムテープが要るのですが、買い忘れました。
これわけてもらえませんか?」
そう言われれば
「あらそう。なら持って帰って。お金なんかいいから。」
きっと私ならそう言うはず。

今日のまかない
朝から雨が降ったり止んだり。
気温は高めだけどラーメン。
なかなか歩きに出られない。
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by delicayumama | 2014-02-27 15:44 | Invité(お客様)