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夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

雨の物語

朝から雨です。
というか夜中から降り続いているようで・・蒸し暑い朝です。

普通は最初のお客さんが来られるまでクーラーを入れないのですが
昨夜は蒸し暑さに耐えかねて入れたのが午後8時前。ノーゲストです。

ひんやりして気持ちよくなったのか、マスターがカウンターの椅子に座って
居眠りを始めた8時半。
おっと!広いおでこがカウンターのマットに乗ってしまいました。
うちのマットは細かい網目のビニール製です。
このままでは目覚めたマスターのおでこは綺麗な網目になるはずです!

おっと!おでこが痛いのか頭を上げました・・なんて
すうぱあまんさんとメールをしていた9時前。
このままでは今月初のボウズ(お客さんゼロ)になっちゃう・・
10時までに誰も来なかったらお願い!と出動要請。

「こんばんわ!」やっと最初のお客様が、9時50分。
すうぱあまんさんの出動要請解除・・ありがとう♡
電車の時間が・・で早々に帰られた11時10分。
この時点では雨は降ってなかったのですが
日付を越えた頃から、知らぬ間に本降りになってました。

仕方ない・・傘を差してちゃりんこに乗って帰ります。ほんとはダメですよ。
店から家までの間で雨宿りができるところは、駅前ビルの一箇所のみ。
そのビルの軒が切れる最後のところで
「ちょっと雨宿りしようか?」とマスター。土砂降りです。

私達だけではありません。いろんな人が雨宿りをしています。みんな自転車。
傘も差さずにびしょぬれのまま走っていく人もいれば
この雨の中、傘をさしたまま同じスピードで自転車をこいでいく人もいる。

雨宿り組でも、信号が変わったら出発する人もいる
傘がないまま空を見上げる人もいる
「次の青で行こうか?」とマスター。「もう少し。」と私。二人でいる意味ですね。

雨の中、帰っていくのも人それぞれだなあ・・人生と同じ・・。
マイペースも、突っ走るも、見切り発進も、じっと耐えるも。
そんなことをぼ~っと考えながら雨を眺めておりました。

そろそろ私達も発進します。土砂降りは収まったけどしっかり降る雨の中。
やがて家が見えるあたりまでくると、ようやく小降りに・・。
「もう少し待てばよかったね。」とマスター。
はは・・これも私達の人生でしょう。
by delicayumama | 2010-06-23 07:01 | Un jour de pluie(雨の日