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夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

非常識

困ったなあと思ってた。
とことんヒマでほんとにヒマでブログネタがない。
そんなショックで書く気にもならない。
しかし…

店の掃除は午後三時前にする。
その間は冷房も止めて表裏の扉を開け放して掃除機をかける。
掃除が終わったら扉を閉めて冷房を入れ、私はまかないの準備をする。

まかないを食べ終えた頃、どこからか塗料か接着剤のような匂いがするので、マスターが表の扉を開けてびっくり。
うちの扉のすぐ横にでっかいカブが二台も連なって停めてある。
たまに自転車を停める人がいるが、通路は道路より一段高くなっているのでカブのような重たい車体は上げにくいと思う。
おまけに荷台にはよく見る黒い金属製の箱と脚立や工具まで積んである。

もうすぐ開店の時間だし、それでなくても狭い通路にこんなでっかいカブを停めるなんて普通はあり得ない。
どこの店に用があって来たのか知らないが、一言断りがあっても良さそうなものだ。

店の二階は事務所が入っているし三階から上はマンション。
いったいどこのどいつだ!とあちこち見たがわからない。
そのうちに帰ってくるだろうから首根っこ捕まえて…と思って手ぐすね引いて待ってたら、ガラス戸の向こうに青い作業服が映った。

私はすぐに扉をあけ、バイクに向かう二人に
「ちょっと非常識なん違います?」と一言。
ブルーなおっちゃん二人は
「あ、すみません、すぐにどけます」って!
用事が終わったからここに来たんでしょーが!
しかも天下のガス会社じゃないか!
うちだってお客だぞ!
もうおたくのガス使いません!って言うぞ…

扉を閉めたらマスターが
「えらい優しい言い方やったなあ」だと。
マスター見えてないやろうけど、優しい口調で思いっきり怖い顔して言うてやったわ!

久しぶりにオムライスを作り機嫌良く食べたあとの出来事だった。
非常識_d0154508_172884.jpg

by delicayumama | 2012-08-21 16:58 | Moi(私)