夫婦で営む小さなバーの厨房から見える悲喜こもごも・・・


by delicayumama

店じまい

故郷の商店街はシャッター商店街だ。
頑張ってる商売人さんには叱られるだろうが、帰るたびに店は減っている。

そこそこの長さのアーケードはあるものの、シャッターが下りたままで中に人が住んでいるのかもわからない建物もたくさんある。
建物自体が順々に取り壊され更地になっていく。
アーケードもいたる所が傷んだり空が見えたり、そんな商店街で新しく商売を始める人もいるはずがない。

母の事故のあと、車のない私達はそこしか通る道がないので通るが、アーケードの始めから終わりまで歩く間にすれ違う人も数えるばかり。
夜には絶対一人で歩けない。

そんな商店街を、自転車に乗れない母は今も週に何度か一人でイオンまでを往復する。
誘い合って一緒に歩いてくれる人はいないと呟いていた。
前にも書いたがイオンはその昔紡績工場で母の職場でもあった。
私が生まれる前から通っていたので、紡績工場がイオンになった今まで、かれこれ六十年近く同じ道を母は歩いているわけだ。

「昔は賑やかやったなあ。」
昨日イオンからの帰り道、母と歩きながらそう言いあった。

また一軒、自己破産した店が店じまいセールをやっていて少し買い物をした。
その店で何十年も前に父の背広を何万円も出して買った話を昨日のことのように喋る母。
昨日で閉店。
母の通る道がまた寂しくなる。
来月帰ったらどうなっているだろう。

今日のまかない
びんちょう鮪のお造り、菜の花と竹輪の酢味噌、小鰯の竜田揚げ、かき玉汁
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by delicayumama | 2014-02-17 15:54 | Moi(私)